【TCP/IP階層モデル】プロトコル別メッセージ②(トランスポート層・ネットワーク層)

ネットワーク

ネットワークスペシャリスト試験対策として、トランスポート層とネットワーク層の主なプロトコルのメッセージをまとめました。

【トランスポート層】

TCP

種類説明
SYNパケットTCPで接続を確立する際に、クライアントからサーバに送られるパケット。
TCPヘッダの制御フラグで、SYNフィールドが「1」にセットたパケット。
SYN/ACKパケットクライアントからのSYNパケットに対して、サーバから送られる応答パケット。
SYNフィールドとACKフィールドが両方「1」にセットされたパケット。
ACKSYN/ACKパケットに対する応答パケット。
ACKフィールドが「1」にセットされたパケット。
FIN接続の終了を通知するために送られるパケット。
TCPヘッダの制御フラグでFINフラグが「1」にセットされたパケット。
コネクションを閉じたいほうからFIN/ACKを送信し、受信した側からもFIN/ACKを返し、
最後にACKを送信してコネクションが終了する。

【インターネット層】

ICMP

種類説明
Echo Replyエコー応答
Destination Unreachable宛先到達不可
Redirect経路変更の通知
Echoエコー要求
Router Advertisementルーターの広告
Router Soliciationルータの要請
Time Exceeded時間超過

IGMP

マルチキャスト通信で使用されるプロトコル。

種類説明
Membership Reportデバイス(レシーバ)が、マルチキャストグループのメンバーになるためにマルチキャストルータに送信するメッセージ。
Leave Groupデバイス(レシーバ)がマルチキャストグループから離脱するためにマルチキャストルータに送信するメッセージ。
General Membership Queryマルチキャストに対応したルータから、機器が接続されているネットワーク全体に送信し、
ネットワーク上の全グループのマルチキャストグループメンバーシップを更新する。
定期的なレシーバの存在確認のために送信される。レシーバは、Membership Reportで応答する。
Group-specific Membership Queryネットワーク全体ではなく、特定のマルチキャストグループに送信する。
レシーバの離脱後に、そのグループに他のレシーバが存在しているかの確認のために送信される。

VRRP

ネットワーク機器やサーバの冗長化に使用されるプロトコル。

種類説明
VRRP AdvertisementVRRPを有効にすると送信され、複数のルータで仮想ルータID(VRID)や仮想IPアドレスを認識し、
プライオリティによってマスタルータを決定する。
マスタルータが決定すると、マスタルータからのみ定期的にVRRP Advertisementが送信されるようになる。
デフォルトの送信間隔は1秒で、VRRP Advertisementをバックアップルータが一定時間受信出来なくなると、
マスタールータがダウンしたとみなし、バックアップルータがマスタルータとなる。
※複数バックアップルータが存在する場合は、プライオリティが一番大きいルータがマスタルータとなる。
マスタールータに昇格後は、Gratuitous ARPによりVIPに対するMACアドレス更新を同セグメントの全員にブロードキャストし、通信の経路が素早く切り替わるようにしている。

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