ネットワークスペシャリスト試験対策として、トランスポート層とネットワーク層の主なプロトコルのメッセージをまとめました。
【トランスポート層】
TCP
種類 | 説明 |
SYNパケット | TCPで接続を確立する際に、クライアントからサーバに送られるパケット。 TCPヘッダの制御フラグで、SYNフィールドが「1」にセットたパケット。 |
SYN/ACKパケット | クライアントからのSYNパケットに対して、サーバから送られる応答パケット。 SYNフィールドとACKフィールドが両方「1」にセットされたパケット。 |
ACK | SYN/ACKパケットに対する応答パケット。 ACKフィールドが「1」にセットされたパケット。 |
FIN | 接続の終了を通知するために送られるパケット。 TCPヘッダの制御フラグでFINフラグが「1」にセットされたパケット。 コネクションを閉じたいほうからFIN/ACKを送信し、受信した側からもFIN/ACKを返し、 最後にACKを送信してコネクションが終了する。 |
【インターネット層】
ICMP
種類 | 説明 |
Echo Reply | エコー応答 |
Destination Unreachable | 宛先到達不可 |
Redirect | 経路変更の通知 |
Echo | エコー要求 |
Router Advertisement | ルーターの広告 |
Router Soliciation | ルータの要請 |
Time Exceeded | 時間超過 |
IGMP
マルチキャスト通信で使用されるプロトコル。
種類 | 説明 |
Membership Report | デバイス(レシーバ)が、マルチキャストグループのメンバーになるためにマルチキャストルータに送信するメッセージ。 |
Leave Group | デバイス(レシーバ)がマルチキャストグループから離脱するためにマルチキャストルータに送信するメッセージ。 |
General Membership Query | マルチキャストに対応したルータから、機器が接続されているネットワーク全体に送信し、 ネットワーク上の全グループのマルチキャストグループメンバーシップを更新する。 定期的なレシーバの存在確認のために送信される。レシーバは、Membership Reportで応答する。 |
Group-specific Membership Query | ネットワーク全体ではなく、特定のマルチキャストグループに送信する。 レシーバの離脱後に、そのグループに他のレシーバが存在しているかの確認のために送信される。 |
VRRP
ネットワーク機器やサーバの冗長化に使用されるプロトコル。
種類 | 説明 |
VRRP Advertisement | VRRPを有効にすると送信され、複数のルータで仮想ルータID(VRID)や仮想IPアドレスを認識し、 プライオリティによってマスタルータを決定する。 マスタルータが決定すると、マスタルータからのみ定期的にVRRP Advertisementが送信されるようになる。 デフォルトの送信間隔は1秒で、VRRP Advertisementをバックアップルータが一定時間受信出来なくなると、 マスタールータがダウンしたとみなし、バックアップルータがマスタルータとなる。 ※複数バックアップルータが存在する場合は、プライオリティが一番大きいルータがマスタルータとなる。 マスタールータに昇格後は、Gratuitous ARPによりVIPに対するMACアドレス更新を同セグメントの全員にブロードキャストし、通信の経路が素早く切り替わるようにしている。 |
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